クレジットカードを使いたくても、契約するには調査があるので誰でも作れるわけではありません。一度でも審査に落ちてしまうと、「クレジットカードが使えない」と、がっかりしてしまうこともあるでしょう。
クレジットカードの審査基準はクレジット会社によって異なります。年収の条件や申し込み対象などによっては審査通過しやすいケースもあります。しかし、作りやすい=審査が甘い、ということはありません。
作りやすいクレジットカードはどういったものか、申し込みでチェックしたいポイントをお伝えします。比較的作りやすいと考えられるおすすめカードも紹介しますので、参考にしてみてください。
この記事でご紹介するのは次の5枚のカードです。
- 楽天カード
- デポジット型ライフカード
- 三菱UFJカードVIASOカード
- エポスカード
- JCBカードW
詳しくご紹介しましょう。
作りやすいクレジットカードでも審査が甘いことはない
クレジットカードを作るには審査があり、審査を通過しなければ契約はできません。審査基準はどのクレジット会社も公表していないので、審査が通りやすいかどうかはわからないものです。
作りやすいのではないか、と判断できる基準としては、雇用形態に関係なく申し込めたり、専業主婦でも夫に収入があれば申し込みできたりするなどといったカードです。
しかし、カードを使って買い物をしたり、サービスを受けたりした代金を払ってもらうためにも、支払いができる人でなければ、審査を通すことはありません。
作りやすいと考えられるクレジットカードでも、審査がないといったことはもちろん、審査が甘いとは限りません。
クレジット契約においては「過剰与信防止義務」や「支払い可能見込額」の調査が義務付けられています。
「過剰与信防止義務」とは、消費者がクレジットの支払いのために日々の生活に困窮したり、住宅などの財産を手放したりすることなく、自分の支払い能力を超えない範囲で安心してクレジットの利用ができるよう、クレジット会社に対して、消費者の支払い能力を調査する義務を負わせ、その範囲内で与信をさせることです。
クレジットカードを複数持っている人も多いものですが、クレジット会社は必ず利用者が支払いができず生活が困窮するなどといったことのないよう、支払いができるかどうかを調査してから契約を結びます。
調査では、指定信用情報機関の情報を確認して債務状況を確認したり、持ち家の有無や家族構成などの情報を提供してもらったりして、契約の可否を決定します。
作りやすいと考えられるクレジットカードはあるものの、審査が甘い、通りやすいとは限らないことを認識しておきましょう。
作りやすいクレジットカードの特徴を把握して選ぶ
クレジットカードの中でも、申し込み条件のハードルが低いものは作りやすいと言えます。申し込み条件や審査方法など、作りやすいと考えられるクレジットカードの特徴を把握しておきましょう。
世帯年収で申し込み可能なクレジットカードなら専業主婦や学生でも作りやすい
クレジットカードの中には、本人に収入がない場合でも申し込みできるものがあります。専業主婦や収入のない学生でも、夫や親などに収入があり世帯年収を申告すれば申し込みが可能、といったものです。
18歳以上でご本人または配偶者に安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く)。
パートやアルバイトでも申し込み可能であれば作りやすい
申し込み条件に収入に関する記載がなければ、パートやアルバイトでも作りやすいです。申し込みの際、正規雇用であること、年収が〇〇以上などといった条件があると、パートやアルバイトでは審査通過が厳しくなる可能性があります。
パートやアルバイト、派遣社員や契約社員の場合は、収入に関する条件などがないクレジットカードを選びましょう。
利用限度額が30万円以下であれば支払可能見込額の調査を省略できる可能性がある
利用限度額が30万円以下の場合、支払可能見込額の調査が省略可能です。学生カードなどは利用可限度額が30万円以下のものが多いので、学生の場合は学生カードなら作りやすいでしょう。
ただし、他社の債務において返済遅延や延滞がある場合や、債務額が多い場合は支払可能見込額の調査が行われるので注意しましょう。
特典やキャンペーンが多いクレジットカードは顧客獲得に尽力している可能性が高い
さまざまなキャンペーンを開催していたり、期間限定の特典が付いたりするクレジットカードは、より多くの顧客を獲得したいため、作りやすい可能性があります。
特に期間限定キャンペーンなどを開催しているクレジットカードをチェックしましょう。その時期は通常よりも作りやすいかもしれません。
在籍確認を勤務先への電話以外の方法で行っている
安定した収入を確認するため、審査では原則、在籍確認が行われます。クレジットカードの中には、勤務先への電話ではなく書類での確認や自宅・携帯電話での確認などで行うこともあります。勤務先への電話以外の方法で行っているクレジットカードの方が、問題なく進むでしょう。
勤務先への電話が必要になると、カード会社からの電話に本人か職場スタッフが電話に出る必要があります。誰も電話に出られなかったり、私用電話が禁止されている職場だったりすると、在籍確認ができず審査が進まないということになります。
また、クレジットカードを作ることを職場で知られなくない、という場合も勤務先への電話がないカードを選ぶとよいでしょう。
年会費がかかるものより無料の方が作りやすい可能性がある
クレジットカードには年会費が必要なものと無料のものがありますが、年会費がかかるより年会費無料の方がカードは作りやすいと考えられます。
年会費がかかるクレジットカードは、ステータス(グレードやランク)が高いものが多いからです。ゴールドやプラチナ、ブラックなどランクの高いものは、年会費も高く審査通過の難易度も高くなります。
年会費(税込) | 申込対象 | 利用限度額 | |
---|---|---|---|
三井住友カード ゴールド(NL) | 通常5,500円(年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料の可能性あり) | 原則満18歳以上(高校生不可)で本人に安定継続収入がある方 | 200万円 |
JCBプラチナ | 27,500円 | 25歳以上で本人に安定継続収入がある方。学生不可 | 300万円 |
ダイナースクラブカード | 24,200円 | ダイナースクラブカードの基準を満たす方 | 一律の制限なし(利用状況や支払い実績などで個別に設定) |
年会費や有料のクレジットカードは利用上限額が高額だったり、付帯サービスが充実していたり、魅力的なポイントも多いものですが、その分年収や利用実績など審査が厳しくなることも少なくありません。
最初は一般カードの契約でも、利用実績に応じてランクアップの可能性もあります。
年間100万円(税込)以上のご利用で三井住友カード ゴールド(NL)に年会費永年無料でアップグレードいただけるご案内メールをお送りいたします
審査に自信がない場合は、最初からゴールドカードなどを申し込むより、作りやすい年会費無料のスタンダード(一般)ランクのものがおすすめです。
保証金を預けるデポジット型なら作りやすい
通常のクレジットカードより、デポジット型の方が作りやすいです。デポジット型とは、利用前に保証金を預けて、その範囲内で利用するクレジットカードです。
デポジット型でも通常のクレジットカードと同様、リボ払いができたり、海外旅行傷害保険や優待割引サービスなどが付帯されていたりすることも多いです。
自分で用意できる保証金の範囲内で利用するため、使い過ぎることもありません。クレジットカードの機能は利用したいけれど、使い過ぎてしまうのが心配だったり、借金をしたくなかったりする人にもおすすめです。
ただし、キャッシング機能はついていないので、お金を借りることはできません。
家族カードなら作りやすいが注意点もある
作りやすいクレジットカードでも、審査に通らないと契約はできませんが、家族カードなら収入がなくても作ることが可能です。
利用した際のポイントも貯まり、本会員と同様の特典や付帯サービスを受けることもできます。
ただし、利用可能限度額は別にあるわけではなく、本カードの利用可能額の範囲内で利用することになります。また、支払いは本会員の口座から引き落としされるので、使い過ぎていると本会員である親などが使えなくなったり、支払いが多いと注意されたりする可能性もあります。
作りやすいクレジットカードのおすすめ5選
年会費が無料で申し込み条件も厳しくないなど、作りやすいクレジットカードを5つ紹介します。それぞれの特徴もお伝えしますので、クレジットカードを選ぶ際の参考にしてみてください。
楽天カードはポイントが貯まりやすく年会費も無料
楽天カードは年会費無料で、収入のない専業主婦や学生でも、夫や親に収入があれば申し込み可能です。
買い物のほか、新規入会や楽天モバイルの申し込みなどでポイントが貯まるほか、「お買い物マラソン」「楽天スーパーセール」など、通常よりもポイントが貯まりやすいイベントが多いのも魅力です。
楽天カードアプリで利用明細もすぐにチェック可能で、使い過ぎを防げるのもメリット。カードの受け取りは申し込み受け付け後、1週間~10日前後で到着します(ただし、審査状況や連休などによっては到着が遅れる場合もあります)。
審査結果によっては勤務先への電話ありますが、個人名で電話をかけてくれるのでクレジットカードの在籍確認であることは社内でバレにくいでしょう。
年会費 | 無料 |
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申し込み条件(資格) | 18歳以上。主婦・パート・アルバイトでも家族に収入があれば申し込み可能 |
利用限度額 | 100万円 |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS |
キャッシング枠申し込み | 可能。事前に申し込みが必要 |
保証金が用意できるならデポジット型ライフカードがおすすめ
ライフカードにはデポジットタイプもあり、3万円の保証金があれば利用可能です。限度額はスタンダードの場合3万円のほか5万円、10万円、ゴールドなら10万円刻みで20万円~190万円まで利用可能です。
手数料はかかりますがリボ払いもできます。弁護士無料相談や旅行傷害保険などのサービスが利用できるのもメリットでしょう。また、会員限定のショッピングモールサイト「L-Mall」は最大25倍のポイントが付きます。
カードは金融機関の口座指定後、最短3営業日で発行。保証金はカード解約後から2ヵ月後に返還されます。ただし、デポジット型ライフカードはショッピング専用カードなので、キャッシングでの借り入れはできません。
年会費 | 5,500円(税込) |
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申し込み条件(資格) | 国内在住の18歳以上で電話連絡可能な方 |
利用限度額 | 3万円・5万円 |
国際ブランド | Mastercard |
キャッシング枠申し込み | 不可(ショッピング専用) |
三菱UFJカードVIASOカードは年会費無料で専業主婦や学生も申し込み可能
三菱UFJカードVIASOカードは配偶者に安定した収入があれば、収入のない専業主婦や、18歳以上の学生(高校生は不可)も申し込み可能です。年会費も無料です。
新規入会・ショッピング、楽Pay登録をすればキャッシュバックもあるなどの特典もあります。ポイントは1,000円で5ポイント貯まり、1ポイント1円で自動的にキャッシュバックされるので、手続きの必要がありません。
また、キャッシング枠の利用も可能で、「アプリ・WEBサービスから口座への振込」か「ATMから引き出し」の2つの方法から選択できます。
オンラインで申し込みでき、手続き完了後、最短で翌営業日にカードが発行され、カード到着までは3日~1週間程度です。ただし、審査状況や地域によっては、日数がかかる場合もあります。
年会費 | 無料 |
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申し込み条件(資格) | 18歳以上で本人または配偶者に安定した収入のある方。学生も申し込み可能(高校生を除く) |
利用限度額 | 10~100万円 |
国際ブランド | Mastercard |
キャッシング枠申し込み | 可能 |
エポスカードは年会費無料で店舗やネット通販をお得に利用できることが多い
エポスカードは年会費無料で、審査が滞りなく進めば、最短即日発行が可能です。ネットでの申し込み後、マルイ店頭でカードを受け取ることができます。郵送の場合は長期休暇などを除き、約1週間程度で到着します。
カード会員はマルイ・モディ・マルイのネット通販での買い物が年4回10%オフ。10,000店舗で優待サービスがあるなど、割引サービスが多く、レストランやカフェ、カラオケ店などをお得に利用できるのもメリットです。WEBからの新規入会でポイント付与やクーポンプレゼントもあります。
利用可能枠は利用状況や支払い状況によって異なるので、確認したい場合はインターネット会員サービスにアクセスして確認しましょう。
カード発行手続きの際は、自宅もしくは勤務先に電話がかかってくることもあるので、電話に出られるようにしておいた方が安心です。
年会費 | 無料 |
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申し込み条件(資格) | 高校生を除く満18歳以上、日本在住の方 |
利用限度額 | 利用状況、支払い状況によって決まる |
国際ブランド | VISA |
キャッシング枠申し込み | 可能 |
JCBカードWは若年層向けのクレジットカードで学生でも作りやすい
18歳以上39歳以下といった若年層向けのクレジットカードです。申込者本人に収入がなくても、親や配偶者に収入があれば申し込み可能で学生でも作りやすいです。
最短3営業日でカードが発行され、申し込みから約1週間で到着します。ナンバーレスを選択すれば最短5分でカード番号が発行され、利用可能になります。
ただし、受付時間が9時~20時までで、時間を過ぎた場合は翌日の受付となるので注意しましょう。カード番号が記載されていないナンバーレスは、セキュリティーを重視する人にもおすすめです。
利用状況は会員専用WEBサービスもしくはアプリでいつでも確認可能なので、計画的な利用をしやすいでしょう。
年会費 | 無料 |
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申し込み条件(資格) | 18歳以上39歳以下で本人もしくは配偶者に安定継続した収入がある、または18歳以上39歳以下の学生(高校生を除く) |
利用限度額 | MyJCBより確認 |
国際ブランド | JCB |
キャッシング枠申し込み | 可能(収入証明書の提出が必要な場合あり) |
クレジットカードを作りやすくする際のコツと注意点
作りやすいと考えられるクレジットカードでも、無職だったり、他社のカードローンなどの返済ができていなかったりすれば、審査には通りません。作りやすいクレジットカードをより作りやすくするためのコツと注意点をお伝えします。
安定した職に就いたり収入を増やしたりして支払いにおける信頼度を高める
クレジットカードを作るには、収入があり無理なく支払いができることを信用してもらう必要があります。そのためには、安定して継続した収入があることが重要。無職では審査通過できない可能性が高いので、就職をしましょう。
正社員になる必要はありませんが、パートやアルバイトでも単発や短期ではなく、長期的に勤務している方が信用されやすくなります。
先にも述べたように、割賦販売法によって原則、支払可能見込額を超えるクレジット契約はできないとされています。クレジットカード会社では、申込者の年収、生活維持費や預貯金、借入金額などを調査し、無理なく支払いができるかどうかを算出し、契約に進みます。
住宅ローンの有無や住居形態、家族構成、他社からの借入などを申告するのはそのためです。調査をクリアするには、収入をアップさせることが有効と言えます。
信用情報の登録情報で審査落ちしないようにする
クレジット会社の調査では、信用情報機関に登録されている情報を確認します。情報によっては審査落ちする可能性があるので注意しましょう。信用情報機関には、主に次のような情報が登録されています。
- 申込者氏名や住所、電話番号、勤務先など
- クレジットカードやカードローンの契約内容
- 支払い・返済状況
- 支払いや返済の遅延、滞納
- 債務整理や強制解約など
特に支払いや返済が遅れている、滞納しているといった情報や、債務整理、破産申立、強制解約などの情報が登録されている場合、審査通過は厳しくなります。
信用情報を確認すれば、支払いや返済が遅れているなどの情報だけでなく、現在の借入額や支払い予定額も確認できます。債務が多いと審査が慎重になるので注意しなければなりません。
一度に複数の申し込みをすると審査通過しにくくなることがある
作りやすいクレジットカードは複数ありますが、一度に、もしくは短期間でいくつものクレジット会社に申し込みをすると審査通過できない可能性があります。
理由としては、短期間に複数の申し込みをすると、収入が減ってクレジットカードやキャッシングに頼ろうとしているのでは?と判断されることがあります。
また、キャンペーンなどはショッピングの利用金額によって受けられるものも多く、複数のクレジット会社で支払をすることになれば支払い額が高額になり、支払いが困難になるのではないか?と判断される可能性もあります。
申し込みに関する情報も信用情報機関に登録されます。申し込みをすると6ヵ月間は記録が保管されるので、短期間で複数の申し込みをしないことです。
審査に落ちてしまった場合、審査を通りやすくするには、6ヵ月を過ぎてからの方がよいでしょう。
キャッシング枠を付帯しない
申し込みの際、キャッシング枠を選択できる場合、付帯しない方がカードは作りやすくなります。キャッシング枠を付けることで、支払いが困難になるリスクが増えるからです。
キャッシング枠をつければ、簡単にお金を借りることができるようになります。現金を使いたい場合には便利なサービスですが、支払いには注意が必要です。
注意点の一つは、キャッシングには利息がつくことです。
楽天カードの実質年率は18.0%です。
引用元:楽天カード キャッシング
金利はキャッシングリボ払い・キャッシング1回払いともに15.00~18.00%となっています。
引用元: JCB キャッシングの金利・利息について|計算方法や上限金利を解説 JCBでは借り入れの際の利息はどのくらいですか?
返済する際は借りた金額に利息分を足した金額の返済が必要です。
また、キャッシングの利用分はショッピングの利用分とは別に支払わなければなりません。そのため、キャッシングを利用すれば、ショッピング分とキャッシング分の両方を払うことになります。
カード会社ではキャッシング枠を付けることで、無理な支払いをする可能性があることを懸念します。それが審査に影響する場合もあるということです。
在籍確認でストップしないよう準備をしておく
中には申し込み手続きの際、カード会社が勤務先に電話をして在籍を確認することがあるので、滞りなく在籍確認が完了するよう準備をしておきましょう。
在籍確認は携帯電話にかけてくれるケースもあれば、勤務先への電話ではなく書類で確認をするケースもあり、方法はカード会社によって異なります。
また、他社からの借入が多い、クレジットカードの支払いが多いなど、契約後、支払いが苦しくなる可能性がある場合などは、勤務先に電話をして確認をすることもあります。
在籍確認の電話は、本人が出なければならないわけではありません。電話に出たスタッフが「外出しています」「席を外しています」などと返答し、在籍していることがわかれば完了です。
在籍確認の電話は個人名でかかってくることが多いです。電話に出た人が不審に思い電話を取り次がないなどといったことがないようにしたいもの。
本人が電話に出られるようにしたり、周りに自分宛に電話がかかってくるかもしれないことを伝えて置いたりして、スムーズに在籍確認を完了させましょう。
クレジットカードやカードローンなどの返済遅延をしない
他社で利用しているクレジットカードやカードローンの支払い・返済は期日に遅れないようにしましょう。1回だけ1日遅れてしまった、というくらいなら信用情報に登録されることはありませんが、何度も遅延を繰り返したり、数ヵ月支払いを滞納していたりすると、信用情報に登録されてしまいます。
もし、「うっかり忘れてしまった」という理由であっても、繰り返せば記録されてしまうでしょう。特に複数の支払いがあると、返済日がわからなくなってしまうこともあります。
口座からの引き落としにした場合、ほかの引き落としと同じ日だと残高不足で引き落としができなくなってしまうこともあるかもしれません。
そのようなことがないよう、支払い日や返済日はしっかり管理することが大切です。利用先によっては、メールなどで支払日の連絡をしてくれるサービスを行っていることもあるので、活用してみるとよいでしょう。
借入やショッピング利用代金など債務が多い場合は減らしておく
クレジットカードの利用額や借入額が多い場合は、少しでも減らしておくことをおすすめします。支払っていかなければならない金額が高いと新規でクレジット契約をしても支払いができないと判断され、審査には通りません。
カードの利用を控えるほか、毎月の支払額より多く支払う繰り上げ返済ができるとよいでしょう。今後の支払い額が減り新規契約がしやすくなるほか、利用金額にも余裕が出て大きな買い物をしなければならなくなった場合にも対応できます。
債務残高を減らしておくとカード更新もしやすくなる
債務を減らしておくと、カードの更新もスムーズになる可能性が高いです。クレジットカードには期限があり、更新するときには審査があります。
新しいカードの作成に際し、所定の審査がございます。
審査の結果、ご希望にそえない場合や割賦枠が変更となる場合がございますのであらかじめご了承ください。
多くの場合自動更新されますが、利用状況や支払い状況によっては更新できないこともあります。
しかし、債務残高によっては審査なしで更新できたり、簡易的な審査で更新できたりすることも。一方で、カードの更新ができないケースとしては、次のようなことが考えられます。
- 支払いを滞納している
- 会社を退職したなど収入が減った
- 信用情報に事故情報が登録されている
事故情報とは返済遅延や滞納、債務整理などの情報です。他社の利用において支払いを滞納していたり、更新時、入会したときと勤務先が変わるなど年収が下がったりした場合も更新できないことがあります。
配偶者の年収を申告する場合は配偶者にも伝えておく
専業主婦で収入がない場合にクレジットカードを申し込む際、配偶者の年収を申告するケースが多くあります。その際は、配偶者にカードの申し込みをすることを伝えておきましょう。
カード会社や審査状況によっては、配偶者の勤務先に在籍確認の電話がいくこともあります。カードの申し込みについて聞いていないと対応できなかったり、怪しい電話だと思い断ってしまったりする可能性もあります。
また、配偶者に借入やクレジットカードの支払いが多かったり、返済を滞納していたりすれば審査は通過できません。
夫婦間のトラブルを避けるためにも、カードを申し込む前に話をしておくことをおすすめします。
複数のクレジットカードを持っていてもきちんと返済をしていればカードを作りやすいこともある
信用情報はクレジットカードやカードローンの支払いが遅れた、滞納した、などのネガティブな情報だけが記録されるわけではありません。
利用状況や返済状況なども登録されるので、きちんと返済をしていれば、契約をしても支払いをしてもらえる、と信頼してもらいやすくなります。
一度もクレジットカードを契約したことがないケースより、複数のカードを持っていても支払いが遅れることなく、きちんと利用しているケースの方が実績がある分、クレジットカードが作りやすくなることもあります。
「作りやすいクレジットカード」に関連するよくある疑問
「作りやすいクレジットカード」に関連するよくある疑問を集めてみました。参考になさってください。
Q 作りやすいクレジットカードの特徴は?
A 専業主婦や学生など無職でも申し込み可能、年収に○○円以上などの条件がない、パートやアルバイトでも申し込みできる、年会費が無料、利用上限金額が低い、といった点です。そのような特徴のあるクレジットカードなら、比較的作りやすいでしょう。
Q 作りやすいクレジットカードというのは審査が甘いということですか?
A 申し込み条件が厳しくなければクレジットカードも作りやすいと言えますが、必ずしも審査が甘いわけではありません。
利用限度額が30万円以下であれば、支払可能見込額の調査が省略可能になることもあります。しかし、他社からの借入金額やカードの利用金額が多かったり、返済が遅れていたり、債務整理や強制解約などをしていれば、審査が甘くなるとは言えません。
Q クレジットカードを作りやすくするには?
A 他社からの借入やカードの利用金額を減らす、申し込む際にキャッシング枠を希望しない、短期間にいくつもの申し込みをしない、といった点に注意しましょう。また、収入を増やしておくのも方法の一つです。
Q 専業主婦や学生など収入がなくてもクレジットカードを作れるのはなぜですか?
A 年収の欄に世帯年収(旦那さんや親の年収)を申告することで、安定した収入があることを証明できるからです。そのため、旦那さんや親がクレジットカードの支払い金額が多かったり、信用情報に返済遅延などの情報があったりする場合、審査通過できないことがあります。
Q クレジットカードの「家族カード」は審査なしで作れますか?
A 「家族カード」なら審査なしで作ることができます。ただし、利用限度額は本カード会員の利用可能限度額の範囲内であり、請求も本カード会員にいくなど注意点があります。家族カードを作成する際は、契約内容をよく確認するようにしましょう。
年会費無料のスタンダードランクのクレジットカードが作りやすい
作りやすいのは、年会費無料だったり、パートやアルバイトでも申し込みが可能だったり、年収に条件がないなどといったクレジットカードです。専業主婦や学生の場合は、世帯年収を申告すれば申し込みできるクレジットカードを選びましょう。
作りやすいとは言っても、支払可能見込額の調査があったり、信用情報の確認があったりするので、収入が少ない、信用情報に返済や滞納の記録があるなどといった場合、契約はできません。
また、クレジットカードが作れたとしても、きちんと返済していかなければ、カードの利用停止になったり、新しいカードの契約ができなかったりします。作りやすいからと何枚も作り、支払いに困るほど使い過ぎないことが大切です。
一方で、計画的に利用してしっかり支払いをしていれば、最初はスタンダートランクでもランクアップすることが可能で、受けられるサービスが増えるなどメリットも増えるでしょう。