「第27回日本臨床スポーツ医学会学術集会 シンポジウム 5:大規模調査からみえる女性アスリート、指導者の現状とAMED研究班の今年度の取り組み」において、当研究班員による発表が行われました。

2016/11/14

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競技特性を考慮した月経前症候群の対策
近畿大学 東洋医学研究所 武田 卓

これまでわが国では月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)の実態は検討されていない。大学アスリートの44.3%がパフォーマンス障害を自覚する一方で、疾患への認識は、選手約40%、指導者約60%と低く、疾患に対する認知向上の必要性が明らかとなった。


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無月経アスリートの骨量と卵巣予備能
国立スポーツ科学センター メディカルセンター スポーツクリニック
能瀬 さやか

無月経アスリートにおける骨量や生殖機能への影響が問題となっている。当センターで女性アスリートのデータを蓄積し、無月経に伴う低エストロゲン状態が骨量に与える影響や、ホルモン療法による骨量の変化に関する調査を行っており調査結果について報告した。


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日本人若年女性アスリートのenergy availabilityの実情と課題
大妻女子大学 家政学部食物学科
小清水 孝子

日本人若年女性アスリートのEA(energy availability)に関しては実情がほとんど把握されていないため、EAの測定とEAに関連する問題点を抽出している。無月経アスリートではEAが低く運動量に見合ったエネルギーが摂取されておらず、糖質の摂取量が不足している傾向が明らかとなった。


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下肢疲労骨折のリスクファクター・バイオメカニクス因子の検索
東京医科歯科大学 スポーツ医歯学診療センター1
東京医科歯科大学 医学部附属病院高気圧治療部2
柳下 和慶1,2

相澤 純也1、大見 武弘1、中村 香織1、廣幡 健二1、大路 駿介1、榎本 光裕1,2

疲労骨折ではバイオメカニクス因子が重要であるが、女性アスリートにおける疲労骨折のリスクファクターの裏付けとなる十分な報告はまだない。女性アスリートの三主徴を関連付け、実施している調査について報告した。


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女子アスリートの月経困難症への対策
京都府立医科大学大学院 女性生涯医科学(産婦人科)
楳村 史織
岩佐 弘一、北脇 城

低用量ピル(OC・LEP)は月経困難症の症状を緩和するだけでなく、月経時期を調節できるメリットがあるが、欧米に比べて日本における認知度は非常に低い。パフォーマンスとQOL向上のためにもアスリートおよび指導者への啓発が大切である。


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競技指導者へのアンケート結果について
東京医科歯科大学 生殖機能協関学
尾林 聡

女性アスリートでは女性ホルモンが心身のコンディションに影響することが指摘されている。女性アスリートの特性に応じた競技指導が望まれるなか、男性が多いとされる競技指導者には婦人科関連の知識や情報が浸透していないことが、調査結果でも明らかとなっている。